- ドル/メキシコペソのレートは約19.34まで上昇し、ペソはドルに対して弱含み。
- 中東情勢の緊張によるドル買いが主な要因で、原油高の影響は限定的。
- メキシコ中銀は次の会合で経済低迷とインフレの上昇に対処予定。
目次
為替相場の概要
2025年6月23日、メキシコペソはドルに対して弱含みで推移しました。USD/MXNのレートは一時19.34まで上昇し、19.06ペソ前後で取引されています。これは主に中東情勢の緊張による「安全資産としてのドル買い」が背景にあり、ペソは比較的しっかりしているものの、ドル安ペソ高の勢いは限定的でした。
経済・政策の状況
メキシコ中銀は政策決定会合を控えており、内需の低迷や米国の関税政策による経済低迷、インフレ率が目標の3%を上回る状況に直面しています。これにより、中銀は難しい判断を迫られる可能性があります。また、メキシコの株式市場は日足で0.4%上昇したものの、週足では約3か月ぶりの大幅下落を記録しています。
その他の影響
原油価格(NY WTI)が78ドル/バレルまで上昇したことで、通常はメキシコペソにとって追い風となるはずですが、リスクオフのドル強さがこれを上回り、新興国通貨全体に下落圧力をかけています。