主要ポイント
メキシコ経済の弱さ
メキシコの総供給と総需要のデータによると、経済が弱い状態にあることがわかります。2025年第1四半期のGDP成長率はわずか+0.2%で、個人消費や投資が減っている一方、輸出は安定しています。
米国の金融政策
今日、米連邦準備制度理事会(FRB)は政策金利を4.25%~4.50%の範囲で変更しないと予想されています。これで4回連続の据え置きです。市場はFRBのジェローム・パウエル議長の発言や今後の金利見通しに注目しています。
米国の関税検討
米国商務省は、半導体や医薬品など国家安全保障に関わる分野への関税を検討しています。トランプ前大統領はすでに鉄鋼とアルミニウムに特別な関税をかけており、約2000億ドル分の輸入品に影響が出ています。
米国の雇用データ
2025年6月14日までの1週間の新規失業保険申請件数は24.5万件で、市場の予想通り、前週の25万件から少し減りました。
イランの状況
イランの最高指導者ハメネイ師は、トランプ大統領の「無条件降伏」の要求を拒否しました。イスラエルの空爆が激しくなり、テヘランから逃げるイラン人が増えています。
経済見通し
メキシコの2025年第1四半期のデータは、経済が弱まっていることを示しています。
- 総需要と総供給: 前期比で-1.1%縮小。
- GDP: 前期比でわずか+0.2%成長。
- 内訳:
- 個人消費: -0.4%(減少)
- 政府支出: +0.4%(増加)
- 投資: -4.0%(大幅減少)
- 輸出: +1.1%(増加)
- 輸入: -4.3%(大幅減少)
年間で見ると:
- 総需要: -0.2%(前四半期は+1.9%)
- 投資: -5.2%(前四半期は-2.4%)
- 個人消費: -0.6%(前四半期は+0.3%)
- 政府支出: +1.5%(前四半期は+0.9%)
- 輸出: +12.8%(前四半期は+12.7%)
全体的に、メキシコ経済は2025年初めにかけて減速しており、輸出が成長を支える一方、個人消費と投資が大きく落ち込んでいます。
企業ニュース
Telcelの罰金
Telcel(アメリア・モービルの子会社)は、競争を妨げる行為で17.8億ペソの罰金を科されました。2021年1月から2024年1月まで、OxxoやIMMEXにライバル企業のSIMカード販売をやめさせようとしたとされます。OxxoとIMMEXにもそれぞれ1950万ペソの罰金が課されましたが、Telcelは「不当だ」として控訴する予定です。
Fibra Nextの上場
Fibra Nextがメキシコ証券取引所に上場手続きを開始しました。80億~110億ペソを調達する可能性があり、Funoの産業資産の価値を高める好材料となるかもしれません。
コーポレートニュース
GENIUS法の承認
米上院は、ドルに裏付けられたステーブルコイン(例: USDC)の規制枠組みを定める「GENIUS法」を可決しました。暗号通貨業界にとって大きな進展で、新規参入を促し、Circleの地位を強化します。
CERo Therapeutics
FDAがCERo Therapeuticsの実験的な白血病治療薬に「希少疾病用医薬品」の指定を与えました。
Chemoursの見通し下方修正
Chemoursは第2四半期の調整後EBITDAを2.15億~2.25億ドルに下げました。主要事業の弱さで、市場予想を下回っています。