2025年メキシコキンタナロー州のサルガッサム問題の現状と今後、経済への影響

June 24, 2025

主要ポイント

2025年6月現在、キンタナロー州のサルガッサム問題は深刻で、ビーチの半数以上が過剰な海藻に覆われている。

政府は清掃キャンペーンを展開中だが、流入量に追いついていないようだ。

今後は記録的な流入が予想され、5月から9月がピークと見られる。

長期的な解決策として、サルガッサムを資源化する取り組みが進んでいる。

slowtravelnews.com

現状

2025年6月現在、キンタナロー州のカリブ海沿岸、特にリビエラ・マヤではサルガッサム（褐色海藻）の漂着が深刻です。6月5日までに海軍省は4,236トン、6月14日までに7,600トンを回収し、6月23日時点で100箇所のビーチのうち50箇所が「過剰なサルガッサム」に分類されています（Vallarta Daily）。

サテライトデータでは、2025年5月に37.5百万トンのサルガッサムが観測され、キンタナロー州に522,000トンが到達する可能性があると予測されています（Slow Travel News）。これは2018年の記録を超えるとされ、観光業に大きな影響を与えています。

政府の対応

州政府は4月中旬に清掃キャンペーンを開始し、9,500メートルの海上バリア、11隻の大型海軍船、22隻の小型ボートを展開しています。また、48箇所のビーチを監視し、沿岸チームによる清掃を強化しています（Slow Travel News）。しかし、清掃作業はサルガッサムの流入量に追いついていないと報告されています。

今後の見通し

研究では、2025年のサルガッサム流入は過去最悪レベルに達する可能性があり、5月から9月がピークと予測されています（Tulum Times）。ラニーニャが発生すれば2015年を超える可能性もあるとされています。海流や風のパターンにより状況は変化しますが、4月から10月、場合によっては11月まで続く見込みです。

管理・対策の取り組み

キンタナロー州はサルガッサムを資源化する長期的な解決策を模索しており、国際資金と欧州連合から3億ドルの資金を確保しています（Seaweed Watch）。この資金はバイオ燃料やバイオ肥料、建設資材への転用を目的とした研究に充てられます。

また、オランダ企業と協力し、廃水処理を含む包括的なセンターの建設も進められています（Riviera Maya News）。革新的なプロジェクトも表彰されており、サルガパネルやバイオエネルギーなどが注目されています。

環境・経済への影響

環境影響:

サルガッサムの大量流入は低酸素死滅帯の形成、サンゴや海草の破壊、ビーチの侵食を引き起こしています。プエルト・モレーロスでは10～20メートルの砂の損失が報告されています（Tulum Times）。分解過程でアンモニアや硫化水素が放出され、呼吸器問題を引き起こす可能性もあります。

経済影響:

2016年から2019年にかけて観光客数は11.6%減少（Tulum Times）。2024年には125百万ペソ（約650万ドル）が清掃作業に充てられ、ホテルやレストラン、ツアー運営者、漁師の収入が減少しています。ビーチフロントホテルは月額最大90,000ドルの清掃費用を負担しています（Seaweed Watch）。

結論

2025年6月時点、キンタナロー州のサルガッサム問題は深刻化しており、過去最悪のシーズンとなる可能性が高いです。政府や地元の取り組みは継続されていますが、清掃作業が流入量に追いついていない状況です。

今後はサルガッサムを資源として活用する長期的な解決策が模索されており、観光業や環境保護への影響を最小限に抑えるための努力が続けられています。

主要引用

ペソ太郎

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※次回の政策金利発表予定日 06/27 04:00

政策金利	予想	結果
2024年8月	10.75%	10.75%
2024年9月	10.50%	10.50%
2024年11月	10.25%	10.25%
2024年12月	10.00%	10.00%
2025年2月	9.50%	9.50%
2025年3月	9.00%	9.00%
2025年5月	8.50%	8.50%